DETAIL
受け継がれてきた源流を、現在のかたちへ。
千代田区平河町で40年以上にわたり愛されてきた、老舗天ぷら懐石「天ぷら天源」。
今回、WEBサイトのリニューアルと、OTAを中心とした販路の設計、拡充を実施。
店名の由来、コース料理に込められた意味、そして先代「天真」から受け継がれてきた店の歴史。
永い時間の中で培われてきた天源の源流をあらためて紐解き、現在の店舗へと続く価値を再解釈しながら、WEBサイトと販路へ落とし込んでいます。
老舗であることを、語りすぎない。
歴史や伝統を装飾によって表現するのではなく、料理、空間、言葉そのものから静かに感じられることを目指しました。
高級感を足していくのではなく、情報を整理し、余白をつくり、必要なものだけを残していく。
シンプルでありながら控えめに品格を感じる、老舗にふさわしい佇まいをテーマに設計しています。
料理と余白を、主役に。
ビジュアルはホワイトを基調に、写真、タイポグラフィ、細い罫線と余白によって構成しました。
和柄や筆文字、金色といった和食店を直接的に想起させる装飾には依存せず、料理や空間の写真と、情報そのものが持つ強さを活かしています。
メインビジュアルでは料理、空間、ワインの写真を大きく扱い、その下では情報量を抑制。
料理、コース、ワイン、個室、店舗情報、予約へと自然に視線が流れる情報設計としています。
静かな階層をつくる。
欧文にはCormorant Garamond、日本語にはNoto Serif JPを採用。
小さな英字、日本語見出し、本文という最小限のタイポグラフィ階層を設定し、文字の大きさだけに頼らず、余白と配置によって情報の優先順位を設計しました。
PCからスマートフォンまで同じ空気感を維持できるよう、文字サイズ、行間、字間、余白をレスポンシブに調整しています。
動きを見せるのではなく、気づいたときにはそこにある。
ローディング、ページ表示、スクロールリビール、フルスクリーンメニューの開閉まで、モーションはフェードを中心に設計しました。
大きな移動やズーム、強いブラーは使用せず、コンテンツそのものを邪魔しない速度と移動量に抑えています。
ローディングでは天源のロゴからTOPのメインビジュアルへ緩やかにクロスフェードし、明確な切り替えを意識させない遷移としました。
予約までを、ひとつの体験として。
WEBサイトは店舗を紹介するだけでなく、実際の来店へつなげる役割までを含めて設計しています。
PCではヘッダーに予約導線を配置し、スマートフォンではスクロール方向に応じてRESERVATIONの導線が表示・収納される仕様としました。
ページ終盤では店舗情報、ご予約、お問合せをそれぞれ独立させ、オンライン予約、電話、メールへ迷わず到達できる構成としています。
WEBサイトの外側まで、一貫して設計する。
WEBサイトのリニューアルと並行して、OTAを中心とした販路の整理・拡充を実施しました。
店舗の歴史や価格帯、利用シーン、コース構成といった情報を整理し、WEBサイトだけで完結させるのではなく、外部予約チャネルを含めた来店導線として設計しています。
表現と販路を分離せず、ブランドの見え方と実際の予約行動が同じ方向を向くことを重視しました。
既存資産を残しながら、新しい構造へ。
既存のWordPressサイトから、独自テーマをベースとした構成へリニューアルしました。
既存の投稿、固定ページ、パーマリンクなど、WordPress上に蓄積されてきた資産を維持しながら、表示側のテーマ構造を再構築しています。
Course Menu、Wine Selection、Private Roomはそれぞれのコンテンツに合わせて構成し、INFORMATIONは既存のWordPress投稿と連携することで、公開後の更新性も維持しました。
TECHNICAL DETAILS
CMS — WordPress
Development — Original WordPress Theme / Child Theme
Frontend — HTML / CSS / JavaScript / PHP
Typography — Cormorant Garamond / Noto Serif JP
Responsive — Desktop / Tablet / Smartphone
Motion — Loading / Cross Fade / Reveal / Menu Transition
Reservation — External Reservation Integration / Responsive CTA
Scope — Web Design / Development / Information Architecture / OTA / Sales Channel Design
Release — 2026.10